「コーヒーは体に悪いのか、それとも体にいいのか」という議論に対し、近年の国際的な研究機関の見解はほぼ一致しています。結論から言えば、適量を守って飲んでいる限り、コーヒーは健康上の恩恵をもたらす飲み物です。
かつて囁かれた「コーヒーの発がん性」という噂は、過去の不十分な疫学調査に基づいた大きな誤解であることが判明しています。世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)は、2016年にコーヒーを発がん性リストから除外しました。現在ではむしろ、コーヒーに含まれる豊富なポリフェノール(クロロゲン酸など)の抗酸化作用によって、肝臓がんや脂肪肝のリスク低下、さらには適度な摂取における腎臓機能保護への好影響が数多くの医学論文で報告されています。
それにもかかわらず「体に悪い」というイメージが定着している背景には、後述する過剰摂取による急性症状や、個人の体質・飲み方に起因する副作用が混同されているという事実が存在します。