市バスに乗車した際、清水寺の最寄りとしてアナウンスされる停留所には「五条坂」と「清水道(きよみずみち)」の2つが存在します。多くの旅行者が「どちらで降りるべきか」で迷いますが、徒歩距離・坂の傾斜・周辺の景観に明確な特徴の違いがあります。
物理的な距離と参道への分かりやすさで言えば、五条坂バス停が清水寺への最短ルートとなります。バス停を降りてすぐの「五条坂」交差点から清水坂(松原通)または茶わん坂を経由して本堂へと登るルートで、徒歩約10分〜12分で仁王門に到着します。ただし、五条坂ルートは大型観光バスの乗降場所も近く、歩道が混み合いやすい点と、茶わん坂を含めて後半の登り勾配がやや急である点に留意が必要です。
一方の清水道バス停は、五条坂の1つ先(北側)に位置します。ここから八坂通を経由して「八坂の塔(法観寺)」を望みながら三年坂(産寧坂)・清水坂へとアプローチするルートは、石畳と町家が連なる京都屈指の景観美を堪能できます。五条坂経由よりも徒歩所要時間は約2〜3分長くなりますが、坂の勾配が比較的緩やかで、風情ある土産物店やカフェに立ち寄りやすいメリットがあります。
現場取材に基づいた編集部の実践的レコメンドとしては、「行きは清水道で下車して情緒ある街並みを楽しみながら登り、帰りは産寧坂・二年坂を経て祇園方面へ抜けるか、五条坂からバスに乗る」という周遊ルートが最も身体的負荷が少なく、観光満足度を高められます。