原作第74話以降に描かれた「12年後の現代」において、出所した一虎が見せた変貌は多くのファンに衝撃を与えました。稀咲鉄太の罠に落ち、処刑寸前だった花垣武道(タケミチ)を闇の中から救い出したのは、髪を伸ばし成熟した大人の男となった一虎でした。
彼は少年院の中で自らの罪と向き合い続け、出所後は松野千冬と連絡を取り合いながら、闇に堕ちたマイキーを救い出すための活動に尽力していました。かつて千冬の大切な相棒(場地)を奪った加害者でありながら、千冬と共に歩む道を選んだその姿は、痛切な反省と人間的成長の証です。
そして、タケミチとマイキーがすべての過去を修正した最終回の世界線では、誰も命を落とすことなく全員が幸福な未来を掴み取ります。一虎は、千冬が店長を務めるペットショップ「X-ING(クロッシング)」でアルバイト店員として働いており、動物たちに囲まれて屈託のない笑顔を見せています。かつて狂気に囚われていた少年のこの結末は、本作が描いた「救済」の象徴的シーンとして高く評価されています。