現在、光回線を契約している家庭の多くで「モデム」と呼ばれている機器の正体は、実際には光回線終端装置(ONU: Optical Network Unit)です。かつて主流だったADSL回線時代に「黒い変換機=モデム」という呼称が社会的に定着したため、光回線が普及した今でも慣習的にモデムと呼ばれるケースが後を絶ちません。
モデムとONUの違いは、扱う信号の種類にあります。モデムは電話線などを通るアナログ電気信号を変換しますが、ONUは光ファイバーケーブルの中を通る「レーザー光の点滅(光信号)」をデジタルの電気信号に変換します。通信速度の桁が異なり、光信号を直接受けるONUなしでは、光回線でインターネットを利用することは不可能です。
さらに現場で混乱を招くのが「ホームゲートウェイとの違い」です。ホームゲートウェイとは、ONUの光電変換機能に加えて「ブロードバンドルーター機能」や「光電話(VoIP)アダプタ機能」を1台にまとめた多機能装置を指します。NTT東日本・西日本で「ひかり電話」を申し込んだ場合などに標準提供されます。
【モデムルーター一体型見分け方】手元の機器が単体機か複合機かを判別する基準
自宅にある機器が「単なるONU(またはモデム)」なのか「ルーター機能を内蔵した一体型機器(ホームゲートウェイ)」なのかを見分けるには、以下の3点を確認します。
- 型番の頭文字を確認:NTT機器の場合、型番が「PR-」「RT-」「RV-」で始まるものはルーター機能付きのホームゲートウェイです。「GE-PON」「GE-ONU」などと表記されているものはルーター機能を持たない単体ONUです。
- 背面の有線LANポート数:背面にLANケーブルの差し込み口が1つしかない場合は「単体ONU(モデム)」、4つ並んでいる場合は「ルーター一体型機器」である可能性が極めて高くなります。
- 前面ランプの表示項目:「PPP」ランプや「ルーター」ランプが搭載されていれば一体型機器です。単体ONUには「認証」「UNI」「光回線」「電源」といった通信基盤系のランプのみが並びます。