結論から明記すると、ラウンドワン岸和田店は現在営業を行っていません。かつて営業していた施設は営業を終了し、現地でのアミューズメント事業は完全に撤収されています。
ラウンドワンは創業の地である南大阪・泉州地域(泉大津市や堺市など)を中心にドミナント展開を進めてきましたが、岸和田店が営業を終えた背景には、複合型エンターテインメント業界における明確な構造変化が存在します。主な閉店理由は以下の3点に集約されます。
第1に、「スポッチャ(Spo-Cha)」を併設した超大型スタジアム店舗への経営資源集中です。ラウンドワンは2000年代以降、従来のボウリング・カラオケ・アミューズメント単体店から、屋内外スポーツやアトラクションを一括で提供する大規模店舗(スタジアム店舗)へ旗艦モデルを移行させました。敷地面積や構造上、スポッチャの大規模増設が難しかった従来型店舗は、順次スクラップ&ビルドの対象となりました。
第2に、建物の老朽化と耐震基準・改修コストの費用対効果です。昭和から平成初期にかけて建てられた施設は、経年劣化に伴う大規模修繕や耐震補強工事に数億円規模の設備投資を必要とします。将来的な収益予測と投資回収期間を天秤にかけた結果、近隣の大型店へ顧客を誘導する統廃合戦略が選ばれました。
第3に、南大阪エリアにおける自社店舗同士のカニバリゼーション(競合)解消です。国道26号線や阪神高速湾岸線沿線には、大型メガストアである泉大津店や堺中央環状店が位置しており、自動車での移動を前提とする泉州商圏において、近距離での重複立地を解消して1店舗あたりの収益性を最大化させる決断が下されました。