千葉県印西市出身の真木よう子は、中学卒業後に倍率数百倍とも言われる名門・無名塾(仲代達矢主宰)に入塾。妥協を許さない過酷な演劇訓練を経て基礎を叩き込まれました。当時から放つ鋭い眼差しと圧倒的な美貌は業界内で早くから注目を集めていました。
ブレイクの足がかりとなったのは、2006年の映画『ゆれる』(西川美和監督)や、2007年のフジテレビ系ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』です。特に『SP』で演じた要人警護官・笹本絵里役では、激しい格闘アクションとクールなショートヘア姿を披露し、従来の女性刑事像を完全に覆すアイコンとなりました。当時ネット上に出回った若い頃の画像や映像は、今なお多くのファンを惹きつけてやみません。
キャリアの頂点として刻まれているのが、2013年の快挙です。映画『さよなら渓谷』での鬼気迫る熱演、そして是枝裕和監督の『そして父になる』における人間味あふれる演技が高く評価され、第37回日本アカデミー賞において史上稀に見る「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」の同一年ダブル受賞を達成しました。単なるビジュアル派にとどまらない、日本映画界屈指の本格派女優としての地位を不動のものにした瞬間でした。