にんたまラーメンを語る上で、飲食スペース以外の設備に触れないわけにはいきません。このチェーンの真骨頂は、昭和のドライブイン文化をそのまま現代にアップデートしたかのような「複合型アミューズメント性」にあります。
多くの店舗には、食事スペースのすぐ隣に広大な「ゲームコーナー」が併設されています。クレーンゲーム、レトロなスロットマシン、懐かしのアーケードゲームがピコピコと電子音を奏でる光景は、令和のロードサイドにおいて極めて異彩を放っています。食券を買ってラーメンが茹で上がるまでのわずかな時間にスロットのレバーを叩き、当たればお菓子や景品を手にする。この無国籍で緩やかな空気感は、整然としすぎた現代のファストフード店では決して味わえない情緒です。
さらに特筆すべきは、茨城県の「金江津店(天然温泉ゆにろーず)」をはじめとする一部店舗に備えられた「お風呂・サウナ」設備です。長距離運行で凝り固まった身体を熱い湯船やサウナで癒やし、水風呂で引き締め、湯上がりにそのまま食堂でキンキンに冷えた水を飲みながら「ぴり辛にんたまラーメン」をすする――この一連の流れは、トラックドライバーたちにとって至高のリカバリーコースとなっています。仮眠スペースやコインランドリーを併設している店舗もあり、深夜インフラとしての完成度は他の飲食チェーンの追随を許しません。