道の駅能勢くりの郷が一年で最も熱を帯びるのが、秋の栗シーズンです。全国に数ある栗の品種の中でも、ひときわ大粒で甘みが強く、しっとりとした粉質を誇るのが、能勢町が原産地とされる銀寄栗(ぎんよせぐり)です。江戸時代、飢饉の際にこの栗を売って銀(お金)を寄せ集めたことがその名の由来と伝えられており、現在も高級料亭や名門和菓子店で重用されるプレミアムブランドとして知られています。
生栗の入荷時期は例年9月下旬から10月中旬にかけてのわずか数週間。出荷のピークを迎える10月上旬には、キロ単位で買い求めるファンが殺到します。取材によると、収穫量はその年の天候や夏の降水量・気温に大きく左右されるため、日によって入荷数にかなりのばらつきが生じます。多い日でも数十キロから百キロ前後の入荷にとどまることがあり、開店から30分から1時間足らずで売り切れるケースも珍しくありません。
生栗争奪戦に乗り遅れた場合でも、館内では能勢産の栗を使った加工品やスイーツが手に入ります。特に、上品な出汁とほくほくの栗が調和した「栗ご飯の素」や、風味豊かな栗ジャム、焼き栗などは、お土産として極めて高い評価を得ています。