水産物の国際競争が激化し、マグロやウニの価格が天井知らずで上がり続ける昨今、仕入れの現場は戦場そのものだ。魚金のバイヤーたちは、夜明け前の豊洲市場で独自のネットワークを駆使している。競り落とされたばかりの魚介が、数時間後には新橋のテーブルに並ぶスピード感は、他の追随を許さない。
単に安く買うのではない。漁師や仲卸との「顔の見える関係」を何十年もかけて築いてきたからこそ、市場に出回りにくい希少な部位や、豊作で一時的に価格が下がった良質な魚を優先的に融通してもらえるのだ。この人間関係こそが、彼らの最大の防壁となっている。