エナジードリンクを取り巻く最大の関心事は、パッケージに秘められたモンスターエナジー カフェイン含有量が生体に及ぼす影響です。国内市場で流通する主要なモンスター 1本あたりのカフェインは、355ml缶で142mg(100mlあたり40mg)に設定されています。
この数値を客観的に評価するため、各国の公的機関が策定している摂取基準を確認してみましょう。厚生労働省や欧州食品安全機関(EFSA)、米国食品医薬品局(FDA)の公表基準によると、健康な成人が1日に摂取しても急性毒性の懸念がないとされるカフェイン量は最大400mgまでとされています。また、1回あたりの摂取量としては約200mg(体重60kgの場合、体重1kgあたり約3mg)が安全の目安です。
つまり、成人が1日に1本のモンスターを飲用する行為自体は、この医学的ガイドラインを十分に下回っています。巷で囁かれる「1本飲んだだけで危険領域に達する」という言説は明らかな誤認です。日常的な健康管理の視点から言えば、モンスター 1日何本までが適正かという問いに対する医学的な回答は「健康な成人で1日最大2本まで、常用するなら1日1本にとどめるべき」となります。
ただし、青少年や妊娠・授乳中の方については話が別です。カナダ保健省などの勧告では、12歳以下の小児はカフェイン摂取を極力控えるべきとされ、13歳〜18歳の青少年においても1日の上限は体重1kgあたり2.5mg(体重50kgで125mg)と定められています。未成年の身体にとっては、355ml缶1本を飲み干すだけでも許容量を超過する可能性がある点に注意を払わなければなりません。