ソーシャルメディアやQ&Aサイトに寄せられる利用者の生の声をつぶさに検証すると、吐いてる顔文字を巡るコミュニケーション事故の現場が浮き彫りになります。とりわけ顕著なのが、「好意の誇張」として送った若年層と、「拒絶や重篤な異変」と受け取った年長者との断絶です。
都内のIT企業に勤務する20代女性は、社内SNSでのヒヤリとした実体験を手記のように打ち明けています。「憧れの先輩社員が手がけた素晴らしいプレゼン資料を拝見し、称賛と圧倒された気持ちを伝えたくて『資料のクオリティが高すぎて死にました(ˊཫˋ)』とリアクションしました。すると翌朝、人事部門から『激務による体調悪化やハラスメントの兆候がないか』と深刻な面談要請が入ってしまい、平謝りする事態になりました」。
また、知恵袋やSNSの投稿ログでは、家族間や友人グループ内での「誤爆」トラブルも頻発しています。「体調不良で学校を休む連絡にふざけて『_| ̄| 、;'.・オエェ』と送ったら親に激怒された」「相手の自撮り写真に対する『可愛すぎて無理🤮』というリプライが、字面通りの侮辱と受け取られてコミュニティ内で炎上した」といった証言は後を絶ちません。文字通り「吐き気を催すほど不快」なのか、「許容量を超えるほど尊い」のか、文脈の前提が共有されていない場での使用は、致命的な摩擦の引き金となります。