SNSや育児コミュニティの投稿を分析すると、深夜帯における「モロー反射 異常」「モロー反射 激しすぎて怖い」といった検索や呟きが膨大な数に上ることが確認できます。当事者のリアルな手記や相談室には、切実な声が溢れています。
「寝かしつけに1時間半かかり、やっとベッドに置いた瞬間に自分のビクつきで起きてギャン泣き。暗闇の中で心が折れそうになる」
「ネットで検索したら『自閉症の前兆』『脳性麻痺』といった真偽不明の情報が出てきて、眠っている我が子の顔を見ながら涙が止まらなくなった」
一方で、総合病院の小児科医や乳幼児健診の現場で医師たちが口を揃えるのは、「保護者の多くが、正常な発育の範囲内にある反射を病的な異常と捉えて過度に不安を抱えている」という現実です。都内小児科クリニックの院長は取材に対し、次のように明かしています。
「健診で『この子のビクつきは異常でしょうか』と動画を見せてくださる親御さんの9割以上は、極めて正常で元気なモロー反射です。今の保護者層はスマートフォンで膨大な医療情報に即座にアクセスできる反面、稀な神経疾患のチェックリストを我が子に当てはめてしまい、正常な反射ですら病気の兆候に見えてしまう『育児不安の増幅スパイラル』に陥りやすい傾向があります」
赤ちゃんの神経は未完成だからこそ、ビクビクと激しく震えたり、突然泣き出したりするのが自然な姿です。大人の尺度で「落ち着いていない=異常」と断定するのではなく、体が成熟していく過渡期のゆらぎとして見守る視点が求められます。