「エコーで胎児が口を開けてる姿にダウン症の兆候があるのではないか」と不安を募らせるプレママ・プレパパは後を絶ちません。しかし、産科臨床の現場において、この噂の真相は完全に否定されています。超音波画面の中で胎児が口を大きく開けたり閉じたりしているのは、病的な徴候ではなく、胎児が羊水を飲む嚥下運動(えんげうんどう)や呼吸訓練が順調に行われている証拠です。 妊娠中期の胎児は、1日に数百ミリリットルもの羊水を自ら飲み込み、それを腎臓で濾過して尿として羊水腔へ排泄するという循環を繰り返しています。この消化管トレーニングを行わなければ、出生後に母乳やミルクを自力で飲むことができません。エコー検査で胎児が口を開ける理由は、まさにこの生きるための基礎訓練を行っている最中だからです。 また、胎児のあくびとダウン症にまつわる噂の真相についても、同様の誤解が見られます。近年の周産期医学研究では、胎児のあくびは妊娠12週前後から確認され、脳幹をはじめとする中枢神経系が順調に分化・成熟している指標であると位置づけられています。あくびを頻繁に観察できたということは、神経反射が正常に作動しているポジティブなサインであり、染色体異常を暗示するものではありません。
エコーで胎児が口開けてるのはダウン症?噂の真相と医師が明かす理由
•
•
1分で読める