島根半島からフェリーで約2〜3時間、隠岐諸島・島前(どうぜん)エリアに位置する海士町は、島全体が隠岐ユネスコ世界ジオパークの主要拠点に指定されています。火山活動と激しい日本海の波浪が削り出したダイナミックな海岸線と、対馬暖流がもたらす極めて高い透明度の海が最大の財産です。
その海の魅力を余すところなく体感できる乗り物が、半潜水型海中展望船「あまんぼう」です。一般的な観光船と決定的に異なるのは、船底部分に大型の特殊ガラス窓を備えた海中展望フロアがある点です。港を出発した船が名勝「三ノ礁(さんのしょう)」などの観察ポイントに到着すると、乗客は階段を下りて水中展望室へと移動します。
窓の外に広がるのは、アラメやカジメが生い茂る海藻の森と、そこを棲み処にするクロダイ、マダイ、イシダイ、フグ、アジの群れ。船長による軽妙で知識豊富な生解説を聞きながら、自然のままに生きる魚たちの営みを至近距離で観察できます。海上の爽快なクルージングと神秘的な海中散歩が1つの航海に凝縮されている点こそ、あまんぼうが海士町観光船のおすすめ筆頭として愛され続ける理由です。