泥沼と報じられた離婚合意まで、数年に及ぶ膠着状態が続いた。あの期間、二人が何を話し合い、どう決着をつけたのか、その詳細は当事者のみぞ知る領域だ。しかし、決別後の二人の歩みを見れば、あの離婚が決して後ろ向きなものではなかったことが分かる。
沢尻は一度すべてを失い、社会的な制裁を受けることで、自らの脆さと向き合うことになった。そして、這い上がってきた。高城はさらに独自の道を突き詰め、ニッチだが熱狂的な支持者を持つコミュニティを強固にした。互いに寄りかかることなく、自らの足で立つこと。あの激しい衝突は、二人が本当の意味で「個」として自立するために必要な通過儀礼だったのかもしれない。