2026年の大相撲七月場所は、名城公園北園に誕生した世界的スポーツ・エンターテインメント拠点「IGアリーナ」を舞台に開催されます。日本相撲協会公式発表によると、本場所の日程は例年通り7月中旬初日、千秋楽は7月下旬の15日間にわたって組まれており、初日の約2週間前には力士たちの運命を分ける大相撲7月場所 番付発表が行われます。初夏の名城公園周辺には各相撲部屋の幟旗(のぼりばた)が鮮やかにはためき、名古屋の夏の到来を告げる風物詩が新時代の装いで繰り広げられます。
相撲ファンにとって最大の関心事の一つが、旧本拠地ドルフィンズアリーナ 移転経緯と新会場のポテンシャルです。1964年以来、60年以上にわたって数々の名勝負を生み出してきた旧愛知県体育館は、建物の深刻な老朽化とバリアフリー対応の限界、そして何より近年の猛暑による過酷な館内環境が長らく課題視されてきました。愛知県が推進したアジア・アジアパラ競技大会を見据えた国際水準アリーナ計画に基づき、最大約17,000人(相撲興行時約11,000〜12,000人規模)を収容可能なIGアリーナへとそのバトンが受け継がれたのです。
現地取材班が目にした新アリーナの最大の特徴は、伝統的な大相撲の様式美と最先端ホスピタリティの融合です。天井高を活かした屋根吊り構造の吊り屋根、枡席(マス席)の足元スペースの拡張、さらには全館に導入された超高効率変風量空調システムにより、かつての「サウナのような蒸し暑さ」から完全に脱却した観客環境が実現しました。歴史の重みを継承しつつ、現代のエンターテインメント空間へと昇華した点が、2026年大会の際立った特徴といえます。