楽曲の普遍的な強度は、後進の実力派アーティストたちによるカバーの多さにも如実に表れています。世代やジャンルを越えたミュージシャンが「フライディ・チャイナタウン」に挑み、新たな解釈を提示し続けています。
代表的なカバー事例として、抜群の歌唱力で知られるシンガーMs.OOJAがアルバム『流しのOOJA 2 〜VINTAGE SONG COVERS〜』で披露した艶やかなカバーや、声優・シンガーの雨宮天が歌謡曲カバー企画で魅せたエネルギッシュなパフォーマンスが挙げられます。さらにハロー!プロジェクトのコンサートステージや、人気VTuberによる歌ってみた動画など、Z世代のカルチャーとも完全に結びついています。
一方、泰葉自身の現在の状況については、メディア露出の波はあるものの、彼女が遺した音楽的功績そのものの価値は揺らいでいません。ワイドショーなどで報じられた過去の騒動と、アーティストとしての純然たる才能は切り離して評価されるべきであり、音楽関係者の間では「日本のポップス史において最も過小評価されてきた天才女性シンガーソングライターの一人」として、純粋なリスペクトが捧げられています。