ネット上の簡易コード譜まとめサイトなどを見ると、「カポタストを何フレットにもつけて簡単に弾く裏技」といった情報が散見されます。しかし、ここには落とし穴が存在します。
【誤解1:ハイフレットにカポをつければ簡単になる?】
「Capo 7」などに装着してCメジャーのフォーム(Key: C)で弾くアプローチを紹介する記事がありますが、アコースティックギターにおいて7フレット以上のような高音部にカポをつけると、フレット幅が狭くなり指が窮屈になるほか、低音域の豊かなベース音が失われて楽曲の重厚感が損なわれます。『君はロックを聴かない』の持つロックアンセムとしての迫力を活かすなら、原曲通りの「Capo 0」でKey: Gフォームを弾くのが最も合理的です。
【誤解2:完璧にすべての弦を鳴らさなければならない?】
レコーディングや弾き語りの現場において、プロミュージシャンであっても全コードで全弦を完璧に発音させているわけではありません。特にアコギのコード弾きでは、高音弦(1〜3弦)の煌びやかな響きとルート音(ベース音)さえ鳴っていれば、コードの機能としては100%成立します。不要な弦をミュート(消音)する技術さえ身につければ、多少の不完全さは全く問題ありません。