ネット上で「100均にケーキスタンドが売っていない」という噂が定期的に拡散される背景には、消費者の直感的な探索行動と、店舗側のマーチャンダイジング(商品分類)との間に決定的なズレが生じている実情があります。
多くの買い物客は「ケーキを置く台=お菓子作りの道具」と連想し、真っ先に粉ふるいやシリコン型が並ぶ製菓材料・製菓用品コーナーへと向かいます。しかし、ここを何往復してもケーキスタンドは見つかりません。各ショップの現場レイアウトを観察すると、ケーキスタンドおよびその代用パーツは、以下の3つの売り場に分散して配置されています。
- ① パーティーグッズ・誕生日用品コーナー:ダイソーの紙製組み立てスタンドは、バースデーバルーンやガーランド、紙皿・ペーパーナプキンの並びにある「パーティー演出什器」として陳列されています。
- ② 食器・グラスコーナー:自作DIYの主役となる脚付きデザートカップ、パフェグラス、ゴブレット、ガラス平皿が集約されている最重要エリアです。
- ③ インテリア雑貨・季節催事コーナー:セリアなどで見られる木製ミニトレイやキャンドルスタンド、フラワースタンドは、食器棚ではなく生活装飾品の棚に配置されています。
売り場で迷った際は、「製菓コーナー」を探すのを直ちにやめ、店員に対して「紙製のパーティー用組み立てスタンドはどこですか?」あるいは「ワイングラスやキャンドルスタンドの売り場はどちらですか?」と、より具体的な用途名で尋ねることが発見への最短ルートです。