パケ買いとは「パッケージ買い」の略称で、商品の性能、成分、配合量、あるいは味といった本来のスペックを詳細に検討せず、外装や容器のデザインに魅力を感じて購入する消費行動を指します。日常会話やSNS上では、予期せぬ衝動買いを肯定的に受け止めるスラングとしても頻繁に用いられています。
語源を遡ると、かつてレコードやCDのジャケットデザインだけを頼りに未知の音楽を購入した「ジャケ買い(ジャケット買い)」に行き着きます。ジャケ買いが主に音楽や書籍、映画といったカルチャー・コンテンツを対象にしていたのに対し、パケ買いはお菓子などの食品、スキンケアやメイクアップアイテム、さらには洗剤や飲料といった日用品全般まで幅広い生活消費財を対象に包含しています。
両者の本質的な違いは、期待値の置きどころにあります。ジャケ買いが「デザインの放つ世界観から中身の芸術性を推測する冒険」であるのに対し、パケ買いは「パッケージそのものを所有すること自体が目的化しやすい」という特徴を持ちます。手元に置いて眺めるだけで満たされる、あるいはインテリアの一部として機能するという付加価値が、パケ買いという言葉には色濃く反映されています。