今市隆二のヘアスタイルを忠実に再現する上で、カットと同じくらい決定的な役割を果たすのが「ドライヤーによるベース作り」と「スタイリング剤のテクスチャー選定」です。トップアーティストを担当するヘアメイク関係者の証言や現場の検証データをもとに、プロの手順を完全解説します。
多くの人が「ワックスのつけ方」ばかりに気を取られますが、実際のスタイリングの完成度の8割はブローで決まります。以下のステップを実践してください。
ステップ1:水分バランスと根元の立ち上げ(8割ドライ)
髪全体を一度しっかり濡らし、タオルドライ後にドライヤーの温風を当てます。この際、「下から上へ風を送り、前髪とトップの根元を指の腹で立ち上げながら乾かす」のが最大の鉄則です。サイドの刈り上げ部分は上から風を当てて完全にボリュームを抑え込みます。
ステップ2:冷風による形状記憶
立ち上がりがついた状態でドライヤーを冷風に切り替え、5〜10秒キープします。熱が冷める瞬間に髪の水素結合が固定されるため、1日中へたらない強固な土台が完成します。
ステップ3:ワックスとグリースの「1:1ブレンド」
現場のヘアメイク検証でも広く用いられているのが、「ハードファイバーワックス(セット力と束感)」と「水溶性グリースまたはジェル(ツヤ感とホールド力)」を手のひらで1:1の比率で混ぜ合わせるテクニックです。
今市隆二スタイルの特徴である「濡れたような色気」と「男らしい毛束の立ち上がり」は、単体のワックスだけでは再現できません。バック→サイド→トップ→最後に前髪の順で馴染ませ、毛先をつまんで束感を整えます。仕上げにハードスプレーを頭部から20cm離して全体に吹きかければ、湿気や汗にも負けない完璧なスタイルが完成します。