アメリカ女子フィギュアの歴史を語る上で欠かせないのが、かつて一時代を築いた歴代レジェンドたちの存在です。ペギー・フレミング、ドロシー・ハミル、クリスティ・ヤマグチ、タラ・リピンスキー、サーシャ・コーエンなど、時代ごとにアイコニックなスターが誕生してきました。
その筆頭格であるミッシェル・クワンは、世界選手権で5度の優勝を誇る伝説的スケーターですが、彼女の現在における活躍はアスリートのセカンドキャリアの理想形として世界から注目されています。引退後に大学院で国際関係学を修めた彼女は、外交官としてのキャリアを歩み、駐ベリーズ米国大使を務めるなど、国際政治・外交の舞台で手腕を発揮しています。
アメリカでは「フィギュアスケート選手=リンクの中だけの存在」ではなく、文武両道を重んじ、社会に貢献するリーダーを育てるという土壌があります。現役選手たちが過度なプレッシャーに潰されず、将来を見据えて冷静に競技と向き合える背景には、クワンをはじめとするレジェンドたちが示した多様な成功モデルが存在しています。