SNSや知恵袋を覗くと、「何年も好きなアニメのアイコンにしているけれど一度も警告されたことがない」「芸能人のアイコンで逮捕された人なんて聞いたことがない」という書き込みが散見されます。しかし、現行法で著作権侵害罪の多くが被害者の告訴を必要とする「親告罪」(一部非親告罪化された例外を除く)であるため、権利者が見逃している、あるいは実務的なコスト面から黙認しているに過ぎません。
見過ごされがちな状況が一変し、LINEアイコンの著作権侵害がバレる理由には、近年のサービス構造の変化が深く関係しています。
代表例が、不特定多数のユーザーが匿名で参加する「LINEオープンチャット」です。LINEオープンチャットのアイコン著作権は非常に厳格にパトロールされており、通報システムや自動画像認識エンジンによって、無断使用されたアニメキャラクターやタレントの写真が検知され、即座にメッセージ削除や参加制限、場合によってはアカウント利用停止処分を受ける事例が相次いでいます。
さらに、オープンチャットやグループ通話のスクリーンショットがX(旧Twitter)やTikTokなどのオープンなプラットフォームに転載・晒し上げられ、そこから権利者へ通報されるケースも日常茶飯事です。実際に「LINEアイコンの著作権違反で訴えられるのか」という点については、個人の一般利用に対して直ちに民事訴訟を起こすケースは稀であるものの、権利者からのプロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求や、利用規約違反によるLINEアカウントの恒久的な剥奪といった実被害は確実に発生しています。