東京海上日動ビル本館解体の真相とは?木造新タワーと工事の現在

東京海上日動ビル本館解体の真相とは?木造新タワーと工事の現在

東京海上日動ビル本館解体の真相とは?木造新タワーと工事の現在についての真相をお届けします。

現在進められているプロジェクトにおいて、世界的な注目を集めているのが東京海上日動の新社屋における木造ハイブリッド構造です。パリのポンピドゥー・センターや銀座のメゾンエルメスを手がけた世界的建築家レンゾ・ピアノ氏による新本館デザインは、かつての前川建築が持っていた重厚なレンガ色とは対照的に、木とガラスが織りなす圧倒的な透明感と温もりを前面に押し出しています。

新ビルの最大の特徴は、ビルの構造躯体である柱や床に国産木材を惜しみなく使用する点です。木材使用量は高さ100メートル級のオフィスビルとしては世界最大規模に達するとされ、建物のライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を劇的に削減します。この極めて難度の高い構造設計を実現するのが、東京海上日動ビルの建て替えを担う竹中工務店を中心とした施工チームです。

竹中工務店は、独自に開発した耐火集成材「燃エンウッド」をはじめ、木造・木質建築において国内トップクラスの特許技術と施工実績を有しています。鉄骨の強度と木材の断熱性・吸放湿性・炭素固定能を高度に融合させたハイブリッド構造は、万が一の火災時にも表面が炭化して芯部を守る耐火性能を担保。単なる環境配慮のアピールにとどまらず、実用建築としての耐久性と安全性を極限まで突き詰めたエンジニアリングが丸の内の地下深くから組み上げられつつあります。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。