朝一番には何もない状態だったはずの天板が、夜には雑多な物で埋め尽くされる。この現象を引き起こすテーブルの上散らかる決定的な理由は、大きく分けて2つの盲点にある。
第1の盲点は、平らで広い面が持つ「仮置きに対する心理的ハードルの低さ」だ。外出先から帰宅した際、郵便物や鍵、レシートなどを「あとで確認するから」と無意識に置いてしまう動作は、人間工学的に最も負荷が少ない。しかし、収納心理学の観点から見ると、この「一時置き」は72時間以上放置されると脳内で「風景(定位置)」として認識される。その結果、家族全員が「ここには物を置いても許される」と無意識に学習し、加速度的に物が集積していく。
第2の盲点は、「平置き(水平堆積)」による境界の消失だ。郵便物の上にハンドクリームが乗り、その横にリモコンと子供のプリント類が重なる。高さを使わず水平に広げる習慣があると、天板の有効面積は瞬く間に半減する。特にダイニングテーブル上収納アイデアを検討する家庭の約8割が、「収納場所がないから置いている」のではなく「戻す場所が遠すぎる・複雑すぎる」ために出しっぱなしになっているのが実情だ。