日本大学芸術学部の名を世に知らしめている最大の要因は、圧倒的な実績を誇る日芸 出身有名人の層の厚さです。映画界では名匠から新進気鋭の監督、演劇界では劇団主宰者やトップ俳優、文学界では芥川賞・直木賞作家、さらには放送・音楽・写真の領域に至るまで、カルチャー史の要所に卒業生の名が刻まれています。
映画監督の三谷幸喜氏や脚本家の宮藤官九郎氏、俳優の真田広之氏をはじめ、第一線で活躍する表現者たちがインタビューや自著で一様に語るのは、「学生時代からプロの現場と同じ過酷さと熱量の中に放り込まれた」という共通体験です。単に座学で理論を学ぶのではなく、1年次から実際にカメラを回し、舞台を作り、写真を焼き、脚本を叩き合う実践主義が徹底されています。
特に伝統を誇る日本大学芸術学部 映画学科、演劇学科、写真学科の3学科は、昭和から令和に至るまで業界の基準を作り続けてきました。映画学科では監督・撮影・録音・演技などの専攻が連携して1本の作品を完成させ、演劇学科では劇作家・演出家・舞台美術・俳優志望がぶつかり合いながら公演を打ちます。この「学科を超えたコラボレーション」こそが、卒業後すぐに現場でリーダーシップを発揮できる人材を育てる土壌となっています。
また、東京都練馬区に位置する日本大学芸術学部 江古田キャンパスの存在も見逃せません。全8学科(写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザイン)の学生が4年間ワンキャンパスで学ぶ環境は、常に他分野の刺激にさらされる坩堝(るつぼ)です。キャンパス内のカフェテリアや中庭では、夜遅くまで創作論や企画についての議論が交わされており、この「江古田の空気感」そのものが表現者としてのアイデンティティを形成しています。