日本のインターネット空間で拡散される「中国・韓国の反応」には、情報発信構造上の大きな歪みが潜んでいます。いわゆる「まとめサイト」や動画チャンネルが、再生数やエンゲージメントを最大化するために、意図的に最も過激な極論だけを抽出して翻訳しているケースが後を絶ちません。
数億人が利用する巨大な言論空間の中から、過激な数件の誹謗中傷や極端な賛美を拾い上げ、あたかも「それが国全体の統一見解である」かのようにパッケージングする手法は、典型的なチェリーピッキング(都合の良いデータのつまみ食い)です。
現地世論調査の本音まとめや学術的サンプリングデータを精査すると、過激な書き込みを行っているのはネット利用者の上位数パーセントに過ぎず、大多数のサイレントマジョリティは「良いものは良い、悪いものは悪い」と極めて冷静に事態を受け止めています。この「ネット上の過激な言説」と「実社会の常識的な感覚」のギャップを認識することこそが、誤った隣国観に陥らないための防波堤となります。