まず言葉そのものの意味を探ると、ルーツは愛知県や岐阜県を中心とする東海地方の方言にあります。尾張弁(名古屋弁)や三河弁、美濃弁などで広く使われる接尾語「〜まるけ」は、標準語の「〜まみれ」「〜だらけ」と同義です。
日常会話では、泥遊びをして汚れた子どもに対して「泥まるけになって帰ってきた」、掃除をさぼった部屋を見て「埃まるけだ」といった具合に使われます。つまり「ねこまるけ」を直訳すると「猫まみれ」「猫だらけ」という情景そのものを指します。
周囲を見渡せばたくさんの猫に囲まれている空間や、衣服に猫の毛がびっしり付着した状態などを、愛嬌と親しみを込めて表現したのが「ねこまるけ」という言葉です。地元住民にとってはごく自然な生活言葉ですが、他地域の人が耳にすると「猫を丸めること?」「丸い猫のこと?」と不思議な可愛らしさを感じさせる響きを持っています。