2021年5月31日に下北沢・北沢タウンホールで開催された解散ライブ『明日のたりないふたり』は、日本の演芸史に刻まれる壮絶な幕切れとなりました。コロナ禍に伴う無観客配信という特殊な空間のなか、二人は台本なしで約2時間にわたり互いの感情を打ち合い続けました。
舞台上で繰り広げられたのは、単なる笑いの応酬ではありません。若林が仕掛ける容赦のない心理戦と、それを全身で受け止め倍にして打ち返す山里の反射神経。ライブ終盤、極限状態に達した若林が過呼吸気味になりステージに倒れ込むと、山里は即座にその異変を察知しながらも、決して漫才の枠を壊さず「若林、起きろ!」と叫びツッコミを入れ続けました。
ネットの反応は即座に沸騰し、Twitter(現X)の世界トレンド1位を独占。「お笑いのライブを見て泣くとは思わなかった」「芸人が命を削る瞬間を目撃した」といった絶賛の声が溢れ、配信延長を求める声が殺到しました。この鬼気迫るラストシーンは、二人が12年間かけて築いた信頼の結晶そのものでした。