二人の出会いは、竹内まりやがデビューした1978年にさかのぼります。当時、同じレコード会社(RCA/RVC)に所属していたことがきっかけでした。初期の竹内まりやの楽曲には、山下達郎がコーラスやアレンジャーとして参加しており、当初はあくまで「極めて優秀なアレンジャーと若手女性シンガー」という仕事仲間・友人関係でした。
関係が大きく変化したのは1981年後半のことです。過密なアイドル的スケジュールやプロモーション活動に心身ともに疲弊した竹内まりやは、一時的な音楽活動停止を決意します。その休養期間中、業界の喧騒から離れた彼女を親身になって支え、音楽的・人間的な相談に乗り続けたのが山下達郎でした。
「作品のクオリティを最優先にする」という山下達郎の徹底した職人気質と、誠実な人間性に触れる中で信頼が愛情へと深化。二人は交際へと進展し、1982年4月に出雲大社で挙式、都内で結婚披露宴を執り行いました。結婚当時、竹内まりやは専業主婦になることも視野に入れていましたが、彼女のソングライティング能力を誰よりも高く評価していた山下達郎が作家活動の継続を強く勧めたことが、後の大復活へとつながります。