「雨の日の東京は移動だけで疲れる」という先入観を持つ人は少なくありません。しかし現在、東京の街路構造は大きな転換点を迎えています。都市再生プロジェクトの一環として、主要駅と周辺ビルを結ぶ地下通路の大規模なネットワーク化が進展。地上に出ることなく広大なエリアを自在に行き来できるようになりました。
雨の東京で穴場スポットが急増している最大の理由は、駅直結型の複合商業施設にカルチャー・エンタメ機能が集約されたことにあります。麻布台ヒルズや虎ノ門ヒルズ、渋谷の再開発エリアなど、近年開業した拠点はすべて「駅からシームレスにつながる屋内街区」として設計されています。天候に左右されず、移動のロスがないため、雨の日であっても晴天時と変わらないクオリティで滞在を満喫できる構造が整ったのです。
さらに、雨天時は屋外型レジャー施設から人が流出するため、通常なら長蛇の列ができる人気スポットでも、時間帯を選べばゆったりと過ごせる逆転現象が起きています。これが、情報通の間で「雨の東京穴場スポット」として支持を集める決定的な背景です。