渋谷HUMAXシネマの強みは、エッジの効いた上映作品の評判と攻めたプログラミングにありました。ハリウッドメジャー作にとどまらず、韓国映画やK-POPアーティストのライブドキュメンタリー、熱狂的な支持を集めるアニメ作品、インディーズの秀作などを積極的にラインナップしていました。
特に、サイリウムの持ち込みや声出しが可能な「応援上映」や、監督・キャストが登壇するトークイベント付き上映をいち早く積極的に展開。劇場空間をファン同士のコミュニティの場へと昇華させた功績は極めて大きいものがあります。
閉館が発表された際のネットの反応では、「学生時代に初めて単館映画を観た思い出の場所」「ここでしか観られないマニアックな映画をたくさん上映してくれた」「公園通りの象徴がなくなるのは本当に寂しい」といった声がSNS上に溢れ返りました。最終興行の日には多くの常連客が詰めかけ、スタッフへの感謝と別れを告げる温かな拍手が劇場を包みました。