長寿番組である『サザエさん』は、半世紀を超える歴史のなかで幾度ものキャスト交代を経験してきました。かつて磯野家の食卓を形作っていた名優たちの多くが旅立ち、あるいは勇退していくなかで、番組開始当初からの「オリジナルキャスト」としてマイクの前に立ち続けているのは、現在では加藤みどりただ一人です。
2023年2月には、放送開始からタラオ役を演じ続けていた貴家堂子さんが87歳で永眠。これによって1969年の第1回から継続して出演している声優は、名実ともに加藤みどりただ一人となりました。現在のアニメ『サザエさん』主要レギュラーキャストの顔ぶれと年齢構成を以下の比較データで整理します。
このデータ一覧が明示している通り、周囲のキャスト陣が実力派のベテラン後任へと引き継がれていくなか、加藤みどりだけが作品の背骨として揺るぎなく存在し続けています。現場の座長として共演者を温かく包み込みながら、スタジオの空気をまとめ上げる精神的支柱となっている様子が伝わってきます。