Q1:桃太郎の原作の結末で、鬼たちは皆殺しにされたのですか?
A1:江戸時代の文献によって差異があります。代表的な草双紙『桃太郎昔話』では、降伏した鬼の首を容赦なく刎ねる凄惨な結末が描かれる一方、鬼の大将が「宝物をすべて差し上げますから命ばかりはお助けください」と懇願し、角を折られて放免されるバージョンもあります。いずれにせよ、現代のように「仲良く友達になる」という結末は存在せず、圧倒的な武力による服従と戦利品の獲得が共通の結末でした。
Q2:老夫婦が若返る「回春型」から「桃から生まれる型」に変わったのはいつですか?
A2:文字資料として「桃から直接生まれる」描写が現れ始めるのは江戸中期以降ですが、全国的な決定打となったのは1903年(明治36年)の第1期国定国語教科書です。文部省が子ども向けの教育教材として統一するにあたり、老夫婦の性交を想起させる回春描写を不道徳として完全に削除し、桃から生まれる設定を標準化しました。
Q3:なぜ犬・猿・雉の3匹が桃太郎のお供に選ばれたのですか?
A3:陰陽五行思想と十二支の方角が関係しています。鬼が出入りする不吉な方角「鬼門」は「丑寅(うしとら=北東)」とされ、鬼が牛の角を持ち虎の皮のパンツを履いているのはこのためです。この鬼門に完全に対抗する裏鬼門の方角(南西〜北西)に位置する十二支が「申(猿)」「酉(雉)」「戌(犬)」であり、邪悪を打ち破る呪術的な必然性からこの3匹が選定されました。