芸能界において「事実婚」を何十年も公然と維持し続けるカップルは極めて稀です。室井滋がメディアで大橋恭彦を語る際、いわゆる「旦那」や「相棒」といった親密な表現を使いながらも、なぜ入籍という法的手続きを踏まないのでしょうか。
その背景には、室井滋自身の生い立ちが色濃く影響しています。彼女が小学生の頃に両親が離婚し、父親と祖母の元で育てられた経験から、「家庭」という枠組みや制度に対して幼少期より独自の慎重さを持っていたことが自著の手記などで明かされています。血縁や戸籍という制度に縛られることで関係が歪むことを警戒し、「お互いが経済的・精神的に自立したプロフェッショナルとして対等でありたい」という強い美学が一貫して存在していました。
一般的な法律婚と、二人が築き上げた事実婚スタイルの違いを整理すると、以下の通り明確な設計思想が見て取れます。