大島優子さんと林遣都さんのファーストコンタクトは、2012年8月公開の映画『闇金ウシジマくん』でした。当時、林遣都さんは野心に燃えながら転落していくイベントサークルの代表・小川純役を熱演し、大島優子さんは母親の借金を背負わされ困窮する鈴木未來役を好演。劇中での直接的な絡みは限定的だったものの、同年代の表現者として鮮烈な印象を互いに残しました。
当時、林遣都さんはテレビ番組のトークコーナーや舞台挨拶などで、AKB48の中で推しているメンバーを聞かれた際に「大島優子さん」と名前を挙げていた経緯があります。もっとも、この時期はあくまで「一線で活躍する同世代トップランナーへの敬意」に留まっており、プライベートで連絡を取り合うような関係には至っていませんでした。
2人の距離を決定的に縮めた転機が、2019年9月から放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』での再共演です。ヒロインの幼馴染である熊谷照子役(大島さん)と大野信作役(林さん)として、滋賀県信楽を舞台に約1年に及ぶ過密な撮影スケジュールを共に駆け抜けました。
現場スタッフの証言によると、大阪放送局に長期滞在しながら演技プランを熱心にぶつけ合う中で、大島さんの屈託のない明るさと現場を鼓舞するリーダーシップが、ストイックに役作りに没頭する林さんの心を解きほぐしていったとされています。さらに2020年1月には、フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『教場』でも警察学校の生徒役として立て続けに共演。俳優としての絶対的な信頼関係が強固に確立された瞬間でした。