「ガットが切れるまで一度も張り替えない」というプレーヤーは少なくありませんが、これはラケットの性能を大きく損なう要因となります。ストリングはラケットに張られた瞬間から、一度も打たなくても徐々に張力が抜けていくテンションロス(経年劣化)を起こします。
ガットのテンション維持に関する経緯の詳細を追うと、張り上げ直後の24〜48時間で初期の緩み(約1〜2ポンド)が発生し、その後も打撃の衝撃や空気中の湿度によって弾力性が失われていきます。およそ2〜3ヶ月が経過したガットは、指定したポンド数よりも大幅に緩んでおり、素材本来のスナップバック(たわんで戻る力)が消失しています。
弾力を失った「伸び切った輪ゴム」のようなガットで打ち続けると、ボールが飛ばないため無意識に手打ちの悪癖がつき、フォームを崩す引き金になります。週3〜4日プレーする部活生であれば2ヶ月に1回、週末プレーヤーであっても最長3ヶ月に1回を目安に張り替えるのが、常にベストな打球感を保つ秘訣です。