金沢マラソンが生み出す経済波及効果は数十億円規模と試算されており、金沢駅周辺のホテルや飲食店、お土産店にとっては年間でも最大級の書き入れ時となっています。県外や海外から訪れる数万人のランナーと応援客は、観光産業にとって極めて大きな恩恵をもたらします。
しかし、この経済効果の恩恵を実感できるのは、ごく一部の観光・宿泊業者に限られているのが実態です。コース沿道に位置する一般的なロードサイド店舗や小売店では、交通規制によって客足が完全にストップし、「普段の日曜日よりも売上が激減する」という営業上のデメリットを被っています。
「自分たちの生活を犠牲にしてまで、なぜ一部の業界だけが儲かるイベントを支えなければならないのか」という不公平感は、回を重ねるごとに拡大しています。観光振興の果実が市民全体に還元されていないという構造的な歪みが、大会への反発を強固なものにしています。