「雲ひとつない快晴だったのに入場ゲートが閉鎖されていた」——現地を訪れた旅行者が最も困惑するのがこの現象です。青の洞窟に入れなかった理由の大半は、雨や曇りといった空の天気ではなく、海上の「波の高さ」と「潮位(潮の満ち引き)」にあります。
青の洞窟の開口部は、水面からの高さがわずか約1メートル、幅も約2メートルしかありません。この狭い隙間に、4人乗りの小型手漕ぎボート(バルカ)に乗った観光客が寝そべるような体勢で滑り込みます。そのため、海面にわずか数十センチのうねりや波の高さ(0.5m〜1m以上)が発生しただけで、ボートが洞窟の岩肌に激突する危険が生じ、船頭組合の判断で即座にクローズされます。
また、大潮の満潮時など潮位が高すぎる時間帯も開口部のクリアランスが消滅するため入場不可となります。快晴であっても遠方の低気圧によるうねり(土用波)が届いていれば閉鎖されるため、「晴れているから入れる」という直感は通用しません。