生理前後は顔や手足がパンパンにむくんでいるにもかかわらず、口や喉はやたらと渇くという矛盾した状態に陥りがちです。この現象は、体内の水分分布の偏りによって説明がつきます。
プロゲステロンには体内に水分を溜め込む性質がありますが、その水分は血管内ではなく細胞と細胞の間の「組織間隙」に滞留してむくみを作ります。結果として、血管内を循環する有効な血液量はむしろ不足気味になり、脳は「水分が足りない」と誤認して喉の渇きを促すのです。
加えて、生理中はホルモンの影響でプロスタグランジンという物質が増加し、腸や膀胱を刺激します。これが生理中頻尿喉の渇きを招く原因となり、排出が増えることで自律神経の乱れ口の渇きをさらに加速させます。むくんでいるからといって水分摂取を制限してしまうと、体は危険を感じてさらに水分を溜め込み、むくみと渇きの悪循環が深刻化します。