「溺れる者は藁をも掴む(おぼれるものはわらをもつかむ)」の根本的な意味は、切羽詰まった追い詰められた状況において、何の頼りにもならないようなものにさえ必死ですがりつこうとすることです。水中で溺れそうになっている人間は、水面に浮かぶ一本の藁(わら)では自らの体重を支えられないと分かっていても、焦りのあまり反射的にそれを握りしめてしまいます。
このことわざのポイントは、対象となるものが「客観的に見て助けにならない、あるいは極めて頼りないもの」である点です。冷静な判断力を失ってしまうほどの強い焦燥感や、極限の心理状態を的確に描写した表現といえます。