受診先を正しく見極めるためには、現在現れているサインを「身体的サイン」と「精神的サイン」に細かく棚卸しする必要があります。自律神経は全身の血管、内臓、体温調節、ホルモン分泌を無意識下でコントロールしているため、そのバランスが崩れると全身に症状が噴き出します。
以下の症状一覧と照らし合わせ、ご自身の中心的な苦痛がどこにあるかを確認してください。
【主な身体的症状】
・慢性的な頭痛、頭重感、首や肩の激しいコリ
・動悸、息切れ、胸の圧迫感、突然の息苦しさ
・立ちくらみ、フワフワ・グルグルするめまい、耳鳴り
・慢性的な胃もたれ、吐き気、下痢や便秘の繰り返し(過敏性腸症候群など)
・微熱が続く、手足の冷え、異常な寝汗やほてり
・朝起き上がれない、全身の鉛のような倦怠感
【主な精神的症状】
・理由のない焦燥感、イライラ、感情のコントロールが効かない
・これまで楽しめていた趣味や仕事への興味・意欲の減退
・寝つきが極端に悪い、夜中に何度も目が覚める、早朝に覚醒してしまう
・集中力の低下、仕事でのミスが急増する、物忘れのような症状
・「このまま消えてしまいたい」と感じるほどの抑うつ感
受診の目安となるタイムリミットは、「日常生活や仕事に支障が出るレベルの不調が2週間以上続いているかどうか」です。特に女性の場合、30代後半から50代にかけては女性ホルモンの急激なゆらぎに伴う更年期障害や月経前症候群(PMS/PMDD)、甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病)が自律神経症状と酷似して現れます。「何科に行くべきか迷う女性」の場合は、内科での血液検査に加えて婦人科でのホルモン値測定を初期段階で検討することが極めて有効な判断材料になります。