定時性に絶対の信頼がおける鉄道と異なり、バス移動の最大の不確定要素は所要時間と渋滞状況です。公式アナウンス上の標準所要時間は約60分〜85分(時間帯およびターミナルにより変動)と案内されていますが、これはあくまで中央自動車道および首都高速道路が順調に流れている場合の机上値に過ぎません。
調布を出発したバスは、調布ICから中央自動車道に入り、高井戸出入口を経て首都高速4号新宿線、または中央環状線(山手トンネル)を経由して湾岸線へと南下するルートを基本とします。この走行ルート上には、平日朝の通勤時間帯に激しい渋滞が発生する難所が集中しています。特に首都高速中央環状線(C2)の内回り・大橋ジャンクション合流部や、大井ジャンクション手前でのボトルネック渋滞は、一度巻き込まれると通過だけで通常より20分〜40分の遅延を容易に引き起こします。
乗務員は最新のVICS道路交通情報をもとに一般道への迂回やルート選択を行いますが、首都高全体のネットワークが麻痺した場合は物理的に回避不能となります。過去の運行データ分析から導き出される「乗り遅れを防ぐ鉄則」は以下の通りです。
「国内線であれば航空機出発時刻の120分前、国際線であれば180分前」に空港到着を予定するダイヤを選択してください。たとえば朝8時30分発の羽田便に搭乗する場合、空港には7時00分頃には着いておきたいため、調布駅を5時台前半から半ばに出発する時刻表最新ダイヤの便に乗るのが安全圏です。ギリギリの便に乗るスリルと引き換えに航空券を紙屑にするリスクを冒すのは、賢明な旅行者とは言えません。