全国の青果市場やスーパーで取引される青ピーマンには、農林水産省の規格基準や出荷団体ごとの明確な選別基準が存在します。店頭で見かける標準的なピーマンは「Mサイズ」に分類されるケースが大半ですが、特売用のアソート袋やお徳用パックには小ぶりなSサイズ、産直市などでは肉厚なL〜2Lサイズが混在します。
文部科学省が公表する「日本食品標準成分表」や流通規格のデータを基に検証すると、標準的なピーマンMサイズグラムは丸ごと1個で約35g。このうち、調理時に包丁で切り落とす「ヘタ」とスプーン等で掻き出す「種・ワタ(胎座)」の割合(廃棄率)は全体の約10%を占めます。つまり、一般的なMサイズピーマン1個から得られるピーマン可食部重量は約31.5g(約30g)、廃棄されるピーマン種とヘタの重さは約3〜4gと計算できます。
スーパーの青果担当者に取材すると、「初夏から夏場の露地栽培物は実が詰まって重くなり、冬場のハウス栽培物は皮が薄くやや軽めに出荷される傾向がある」と証言します。季節ごとの生育環境によっても、同じ見た目でありながら数グラム単位の差異が生じているのが現場の実態です。