観光マーケティングの観点から見ると、10月の北海道は「コストパフォーマンスが極めて高い穴場時期」です。夏のピーク期(7〜8月)や紅葉初頭のシルバーウィークが過ぎ去り、冬のスキーシーズン(12月〜2月)を迎える前の端境期にあたるため、航空券と宿泊料金が年間でも底値水準まで下落します。
大手旅行予約サイトの動向調査によると、東京(羽田・成田)発着の新千歳往復航空券+市内シティホテル2泊のパッケージツアー相場は、8月ピーク期には1人あたり8万〜12万円まで高騰しますが、10月中旬の平日であれば3万5,000円〜5万5,000円前後まで下がります。高級温泉旅館やリゾートホテルも予約が取りやすくなり、8〜9月のうちに早期割引(早割45・早割30)を活用して手配すれば、上質な宿に驚くほどリーズナブルに宿泊できます。
王道の紅葉・美食満喫 2泊3日モデルコース
運転リスクを最小限に抑えつつ、秋の絶景と旬の美食を効率よく巡る理想的な旅程がこちらです。
- 1日目(新千歳空港〜定山渓温泉): お昼前に新千歳空港へ到着。空港内で旬の生イクラ丼を堪能後、レンタカー(スタッドレス指定)で出発。恵庭渓谷の白扇の滝に立ち寄り、紅葉の渓谷美を鑑賞しながら定山渓温泉へ。夕食後は「ネイチャールミナリエ」の幻想的なライトアップを散策し、温泉で温まる。
- 2日目(定山渓〜小樽〜札幌): 朝の澄んだ空気の中で豊平峡ダムの紅葉パノラマを満喫。その後、朝里峠を経由して小樽へ(峠道の凍結に注意)。小樽運河沿いを散策し、寿司屋通りで旬の握りを堪能。夕方に札幌市内へ移動し、大通公園やすすきので秋の味覚尽くしのディナー。夜景を見に藻岩山ロープウェイへ。
- 3日目(札幌市内〜美瑛・富良野または近郊〜新千歳空港): 最終日は日程に余裕を持たせ、札幌市内の北海道大学イチョウ並木(10月下旬に見頃)を散策。千歳方面へ戻りつつ、マオイの丘公園や道の駅で新米や秋野菜の直売所巡り。夕方の便で帰途へ。
知る人ぞ知る10月の穴場観光スポット
混雑を避けたい旅行者におすすめなのが、千歳市郊外にある「恵庭渓谷(ラルマナイの滝・白扇の滝)」と、道東・足寄町にある「オンネトー」です。特にオンネトーは、雌阿寒岳の麓に佇む湖で、季節や時間帯によって湖面の色がエメラルドグリーンから群青色へと変化します。10月上旬から中旬、針葉樹の緑と広葉樹の黄色・紅色のコントラストが静まり返った湖面に映り込む光景は、有名観光地の喧騒とは無縁の圧倒的な静寂と美しさを約束してくれます。