鼻をかみ続けた後に「眉間のあたりが重苦しい」「こめかみがズキズキ痛む」という頭痛を訴える人が少なくありません。この頭痛の主な原因は、鼻の周囲にある空洞「副鼻腔(ふくびくう)」の気圧変化と炎症です。鼻を力任せにかむと急激な内圧がかかり、副鼻腔の換気ルートが塞がれて陰圧・陽圧の乱れが生じるほか、鼻水が副鼻腔に押し込まれて副鼻腔炎(蓄膿症)を併発し、頭重感や顔面痛を引き起こします。
また、ティッシュに血が混ざる「鼻血」も、かみすぎによって頻発するトラブルの一つです。小鼻の内側前方にはキーゼルバッハ部位と呼ばれる毛細血管が網の目のように集中しているデリケートなエリアが存在します。度重なる強風圧とティッシュによる物理的摩擦によってこの薄い粘膜が傷つくと、容易に出血を起こします。血が出たときは、ティッシュを奥まで詰め込まず、小鼻を親指と人差し指で強めに5分〜10分程度つまんで圧迫止血するのが最も確実な応急処置です。