騒動の後、最も大きな決断を下したのが岡本綾だった。彼女は2007年5月、所属事務所を通じて「女優として自分を見つめ直したい」というコメントを残し、芸能界を電撃引退。当時まだ20代半ば、女優としての才能を開花させつつあった最中での完全な撤退だった。
引退後、彼女は公の場に一度として姿を現していない。多くのタレントがほとぼりの冷めた頃に復帰を試みる芸能界において、彼女の徹底した沈黙は極めて異例である。オーストラリアへの留学説や一般男性との結婚・出産など、噂は絶えないものの、真実の姿は厚いベールに包まれたままだ。彼女が選んだのは、過去の栄光も過ちもすべて過去に置き去りにし、市井の人として生きる覚悟だった。