興味深いのは、このトレンドを熱狂的に牽引している層の一つが、昭和時代を知らないZ世代やα世代だという点だ。彼らにとって、純喫茶のような重厚なブラウンの空間は「古いもの」ではなく、「全く新しいラグジュアリー」として映っている。
ファストファッションや使い捨ての消費文化に囲まれて育った世代だからこそ、手入れされ磨き上げられたアンティーク家具や、使い込むほどに味わいが増すレザームードに強い本物志向を感じ取る。SNSで大々的に宣伝するのではなく、知る人ぞ知る隠れ家として静かに消費されるスタイルも、現代の若者の価値観に合致しているのだ。