職務給制度を導入する際、最大のボトルネックとなるのが「職務定義書(ジョブディスクリプション)」の作成と運用だ。本来、ジョブディスクリプションは個人の役割と責任範囲を明確にするためのものだが、日本の現場では「書かれていない仕事は一切やらない」という業務の硬直化を引き起こすケースが多発している。
また、市場の変化が激しい現代において、半年前につくった職務定義書がすでに時代遅れになる事態が頻発している。特に2026年は、AIツールによる業務自体の自動化が日々進行しており、毎月のように職務の定義を書き直さなければ追いつかないという過酷な運用コストが企業を苦しめている。柔軟性と厳密性のバランスをどう保つかが、人事部門の最優先課題となっている。