独立行政法人国民生活センターには、不用品回収車との金銭トラブルに関する相談が毎年数千件規模で寄せられ続けています。現場取材で見えてきたのは、消費者の心理的弱みにつけ込む極めて組織的かつ狡猾な手口です。
最も典型的なのは、「積み込み完了後の豹変」です。作業前には「全部タダで引き取りますよ」と愛想よく応対し、依頼者が油断して荷物を荷台に載せ終えた瞬間、態度を一変させます。「積んだ以上、運搬作業代として6万円いただきます。降ろすなら降ろすで作業料2万円です」と詰め寄るのです。狭い玄関先で大柄な作業員に威圧的な態度を取られ、恐怖から財布の現金をすべて渡してしまった高齢者の被害が後を絶ちません。
また、「リサイクル料金の二重搾取」も横行しています。家電リサイクル法で定められた正規の料金を大幅に上回る額を「処分手数料」として請求しながら、正規の指定引取場所へ運ぶための「リサイクル券」は一切発行しません。消費者が支払った金はそのまま業者の懐に入り、集められた家電製品は適切なフロン回収もなされないまま野焼き同然に解体されるか、夜陰に乗じて山林へ捨てられます。